GW日記(4)-完結編-

さて、前置きが長くなりました。「GW日記」のつづきです。

Wonderful World

Wonderful World

  • アーティスト:新谷良子
  • 発売日: 2007/12/19
  • メディア: CD
今回はTHA BLUE HERB新谷良子さんっていう、一見かけ離れたライブにいってきました。
前回の「GW日記」で私はそれを「今の自分」と「学生時代の自分」というふうに言いましたけど、仕事で音楽を聴くことが増えた「今の自分」の音楽に対するスタンスがTHA BLUE HERB、つまり、毎日を頑張るために音楽を聴くというのが今の私の感覚なんですね。一方、仕事とか関係なく自分の好きなものを思うがままに楽しんでいたのが「学生時代」の感覚で、その象徴的な存在が新谷良子さんだったんです。
音楽に力をもらって日常の困難を乗り越えられるというのは、それはそれで素晴らしいことなんですけど、そういう日常とは離れたところで、純粋に音楽を楽しむ気持ちというのは忘れたくないんですね。
上に長々と書いたように、私は「こうありたい」というお店の目標があって、「そのためにはどうすればいいか」というのを常に考えてるんですけど、「売れる」とか「売りたい」以外にも音楽ってもっとあるじゃないですか。好きな音楽を聴くのが一番楽しいんですけど、好きな音楽=仕事に役立つ音楽とは限らない。自分が聴ける範囲や使えるお金には限度があるので、この仕事を始めてからは、仕事として優先順位の高いものから順に聴くようにして、自分の好みは二の次にしてたんですね。あ、余談ですけど、メロン記念日は別です(笑) というか、メロン記念日があるからその他の自分の好みを切り捨てることができたんですね。
でも、今回新谷良子さんのライブに行くことができて、仕事や日常のことから解放されて自由に音楽を聴く楽しさを思い出すことができて本当に良かったです。生で観る良子さんは・・・可愛かった!(笑)
今、仕事で赤字が出て、よりいっそう仕事に打ち込まなきゃいけない状況になって余計に思いますけど、本当に胸に響く音楽って、一般的評価とか価値とは別のところにありますよね。仕事として音楽を聴くのが職業病みたいになってる現状ではそのへんがちょっと複雑です。
それに、これは前から思ってることなんですけど、メロン記念日新谷良子さんのライブに行くと、周りの人がみんな「いい顔」してるんですよね。音楽に対して気取ったところもなく、しかし、我が道を貫き通してる感じがすんごい良いです。何というか、「みんなバカだなー」(誉めてます)という感じがして、「俺も混ぜてよー」という仲間意識を覚えます。私はむしろ、こういう人たちの方が音楽に対して柔軟で、ユーモアがあって、そして本当に真摯に接しているような気がします、というと言いすぎかもしれないですけど、自分はこっち側の人間でいたいなぁと強く思います。
それにしても、R・O・Nさんの書く曲は最高ですね。アニソン界では「坂本真綾×菅野よう子」のコンビが最強だと言われてますけど、個人的には「新谷良子×R・O・N」のコンビも同じくらい好きです。とくに今回は「ロストシンフォニー」と「Wonderful World」が聴けて嬉しかったです。
次はモモーイ桃井はるこさん)のライブに行ってみたいなぁ。