GW日記(3)

では、つづきです。
THA BLUE HERBのシリアスでストイックなライブを観た翌日、新谷良子さんのライブに行ってきました。

MARCHING MONSTER

MARCHING MONSTER

一気に雰囲気が変わりますけども、それを実感したのが喫煙所。THA BLUE HERBはロビーがそのまま喫煙所みたいな感じだったんですけど、こっちは誰もいないんですね。
で、一人ぽつんとタバコ吸ってたら、近くでヒマそうにしてたスタッフさんがGalneryusのTシャツを着ていて、「メタル好きなんすか?」と話かけたら、妙に話が合う人で。同年代だと思うんですけど、「メタルといえばMETALLICA」みたいな風潮に文句言って、デイヴ・ムステインのリフメイカーとしての偉大さを讃え、今年のLOUD PARKの成功を祈って別れました。声優さんのライブ会場でメタルの話してるのが不思議な感じだったんですけど、そういうのって何か良いなって思いました。
で、新谷良子さんのライブなんですけど、「ギャラクシーエンジェル」ど真ん中世代の私にとって新谷良子さんのライブが観れるってことは、ある意味THA BLUE HERBのライブ以上に意義深いことで、ついつい感慨にふけってしまいました。アニラジMDに録音して大学行くとき聴いてたなーとか、その当時のことを思い出すきっかけになりました。
おおげさに言うと、今回新谷良子さんのライブに行くことは、大学時代の自分、それは思うように音楽を聴いていた頃と、今の自分、仕事で音楽を聴くことが増えた今とをつなぐ行為だったんですね。
最近すごく思うんですけど、仕事に役立つような音楽の聴き方っていうのは、雑誌とかを見て評価が高いミュージシャンや、お客さんから要望のあるミュージシャンを体系的に聴いて、それを品揃えに反映させることなんですね。それはつまり、一般的な好みの集合体で、そこからはみ出す部分は切り捨てざるを得なくて、とても表面的なものになってしまうんです。
だから、仕事のために音楽を聴いてばかりいてはすごくストレスがたまるんです。直接的に成果が出ることなんてほとんどありませんから。
そんな行き詰った状況のときに、こうやって学生時代と同じく、好きな音楽を自由に感じる機会があって本当に良かったです。
つづく