GW日記(2)

今回のTHA BLUE HERBのライブは、THA BLUE HERBが札幌以外でライブをやってから10周年の特別なものだったんですけど、言葉の響き方にやはり特別なものがありました。
一番ズシンと来たのが「俺らが倒れても 構わず進め」っていうラップで、やっぱり自分の道は自分で歩かなきゃいけないなぁと改めて思いました。そして、この日、この場所に居合わせることができて本当に良かったと思いました。たぶん、この先、この日の映像を観ることがあっても同じようには響かないと思うんです。それはパックされた映像では感動が減少するとかっていう意味ではなくて。
この日のラップは、2009年の5月2日、その時間にフロアにいたオーディエンスに向けて語られたことなので、それが映像化されたらそれは記録として価値があり、またそこでのラップは時間が経っても揺らぐことなく生き続けるものですが、それが一番リアルに響いていたのは、その場所、その瞬間だと思うんです。言葉は生き物みたいに、時間や経験を重ねるごとにそれまでとは違った意味を帯びて響くことがありますけど、最初にズシンと来た衝動、その重みの感触みたいなものは生でなければ味わえない貴重な体験だと思うんですよ。
正直に言うと、セットリストやパフォーマンスは前回観たときの方が良かったと思うし、あと時間がなくて途中で帰らなくちゃいけなくて消化不良な感じなんですけど、ここでしか得られなかったものが得られてとても意味深かったです。
やっぱり生で体験することは大事だと改めて思いました。
つづく